冷やし中華、はじめました

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無職になってから3ヵ月

(まったく働かないのも気が引けるな)とライターのような業務を少しだけさせていただき(お断りしている企業様、申し訳ありません)、すっかり昼夜逆転の生活になってしまいました。

 

つい先日の夜、完成した原稿をメールで送信したところ(なんか腹減ったな。晩飯食ってないもんな)と思い時計を見ると間もなく4時。

(もはや朝じゃん。朝飯じゃん。おはよう世界)と思い、独り身にしては大きな冷蔵庫を開けると

 

アルコール、水、お茶、炭酸水、牛乳、ヤクルト、ピルクル

 

水分ばかりが行儀よく整列していました。ダメもとで固形物を探しましたが、かろうじてチューブのわさびが申し訳なさそうにこっちを見ています。

 

(薬味め)

 

恐らくは賞味期限が切れているであろうわさびを見てみないふりし、コンビニに行くため外に出ると、朝方にも関わらず暖かいではありませんか。

いつの間にか冬は終わっていました。

 

(冷やし中華、食いたいな)

 

本当かどうか分かりませんが、コンビニの季節物の売り上げは季節の変わり目が一番売れるという話を聞いたことがあります。分かりにくいですね。例えば、おでんだったら真冬よりもちょっと寒くなってきた秋が一番売れるそうです。冷やし中華なら夏より春。

少し暖かい空気を感じただけで、身体が冷やし中華を求めています。

 

年間200日ほどお世話になっている徒歩2分のファミリーマートさんに行きますが、冷やし中華はありませんでした。仕方なくちょっと歩いて年間165日ほどお世話になっている徒歩5分のセブンイレブンさんに向かいます。やっぱり外は暖かい。冷やし中華以外ありえません。

 

冬の終わりはいつもうれしい。

それは、僕の出身が雪国ということも影響していると思います。

雪が溶けて、道路が広くなる。

朝、車を出すために早起きして除雪をしなくても良くなる。

犬の散歩もおっくうじゃなくなる。

この喜びはとてつもないものがありました。

 

そして、ありました。冷やし中華。

さすが安心と信頼のセブンイレブンさん。あなたと、コンビになりたい。

でも、ダメです。ミニサイズでした。ミニじゃだめだ。量も少ないし、何より具材が少ない。

 

ふと棚に目をやると、うどんやそば達がこっちを見ていました。

 

(違う、そうじゃない)

 

僕は徒歩20分先にある24時間営業のスーパーに歩いて向かいます。酔っ払って自転車をどこかの駐輪場に置きっぱなしにして間もなく1週間経ちますが、そのツケが回ってきました。自分の足音が響く寝静まった商店街。朝と夜の間。なぜか後ろめたい気持ちになります。

 

途中、警察官に合い職務質問を受けますが「ぼ、ぼ、僕は、ひ、冷やし中華を食べたいだけなんだな」と説明し、身分を証明し、往復40分かけて麺、野菜、卵、紅ショウガなどを買い込み自宅に戻ります。

 

ミステイク。ここまでできて、からしが無いことに気付いてしまいます。

刹那、漂うわさびの気配。

 

(でしゃばんな)

 

さっき行ったばかりのファミリーマートに行き、からしだけを買って家に戻ります。

これでようやく役者は揃いました。小さめの音量でスピーカーからプレイリスト「春」を流し、クッキングスタート。

 

「淡き光立つ俄雨 いとし面影の沈丁花 溢るる涙の蕾から ひとつ ひとつ 香り始める」ユーミンの歌詞に(あいかわらず……なんて美しい歌詞なんだ……)と感じながら野菜を洗います。

 

卵は錦糸卵にしない。めんどくさい。麺と一緒のお湯で半熟に茹でる。

麺は固め、紅しょうがは多めに。

 

ネギも大葉もミョウガもあるぞ。薬味だらけだ。

ハムが多すぎた。今、食ってしまおう。

そしたらビールも開けよう。

皿が小さい。

冷やし中華は白かうっすら青い皿がいいと思っていたが、目測を誤った。

そういえば去年も同じ失敗をした。

ゴマが無い。まあいいか。いや、ゴマいるだろ。またコンビニ行かなきゃ。さっきファミリーマートでからし買ったばかりだから、ここはセブンイレブンだな。

 

麺と卵を茹でて野菜を切るだけ。それでも、自分の、自分による、自分のための料理。

使い終わった調理器具を洗いながら料理を進めるプロセス。

スピッツが愛と希望より前に響くことで有名な「春の歌」で料理の完成を祝福します。

 

そうやって、東の空がグラデーションを出し始める頃、ようやく食べ始めました。

 

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ということを、友達歴16年の既婚で4人の子供を持つ女友達に話をしたら

「だから結婚できねぇだよ。まずい。非常にまずい。自分の城を築きすぎなんだよ。城って言うか要塞。第7サティアン並みに入りにくい要塞。朝方、春の空気を感じて冷やし中華作り始める?コンビニはしごして、結局その材料だけを買いにスーパー行くの?職質受けながら?これが自分の旦那だと思うとゾッとするわ。普段料理しないくせに急にやる気スイッチ入れんなよ。寒暖差ありすぎなんだよ。コンビニのそば食っとけ。いや、そばはズルズルすする音がするからダメだ。朝っぱらからそばすする音で起きたら気分悪いわ。音楽も鳴らすな。イヤホンしろ。ユーミンでも、だ。朝、腹減ったらおとなしくパンでも食っとけよ。ここでおとなしく、静かにパンをもぐもぐ食べる男が結婚するの。以上」と愛ある助言をいただいた、という話です。

 

そうか。パン、か。

 

明日はおとなしく駅の近くにできたクラフトサンドウィッチ屋さんでパンでも買って食べようと思います。ローストビーフのサンドイッチがおいしいらしい。

 

でも、早朝は開いてないから自分で作ろうかな。

ローストビーフ作れるし。

 

ありがとうございました。

おしまい

 

【お知らせ】

つい先日、恋愛ハウツーの書籍が販売されました。

 

 

たった一度、女性から胸ぐらを掴まれ学んだこと

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物心ついたころから、母親がスナックのママでした。

山形県内の小さな繁華街にあるスナックでしたが、店は大きく、そして繁盛していました。一番多い時は10人近く若い子を雇っていたと思います。

 

小さい頃は夜になると家の中に母親がいないことを不満に思ったりしましたが、そのことで母親を責めるようなことはしませんでした。

時々泥酔して帰ってくる母親は「立派な労働者」であることを子供ながらに知っていたのかもしれません。

 

僕は高校生になると、母親のスナックを手伝うようになりました。

と言っても、母親の店の近くの居酒屋でバイトをしていたので、仕事が終わったら閉店際の母親の店に寄って片付けを手伝ったりする程度です。

窓の無い空間に残るウイスキーやタバコの臭い。口紅のついたグラスや吸い殻。高校生の僕の目には、それが妙に色っぽく映り、いつも少し緊張していました。

 

お客さんは県内の公務員が中心で、中学時代の教師が泥酔していたりしました。

 

「先生、閉店だよ。もう帰りなよ」

「タクシー呼んでくれ。みんなには言うなよ」

「わかってるよ」

 

山形の、狭い田舎の、狭い繁華街。

それでも僕にとってそこは、同級生たちが知らない、立派な大人の世界。

大人の仲間入りができたような気がしていました。

 

僕が母親の店に手伝いに行く楽しみのひとつに、自分より年上のキレイなお姉さんたちに会えることがありました。

彼女たちは僕よりも5~10歳年上で、化粧をして、いつも肩や脚の出る服で着飾っていました。そして、たまに手伝いに来るママの息子である僕に冗談を言ったり、からかったりして、いつもかわいがってくれました。

同級生たちがおぼこく見えてしまい、今思えば10代、20代の僕が年上ばかりと付き合っていたのは彼女たちの影響が大きかったのかもしれません。

 

大学生、会社員、フリーター、シングルマザー。彼女たちは昼は別の顔を持っていましたが、スナック一本の子もいました。きっと東京のスナックで働いているアルバイトの子は「何者」かになるためバイトをしている人が多いんでしょうけど、田舎のスナックはそれが「生業」になっている人が多い気がします。

 

その中でも、忘れられない人がいます。

 

カヨコさんです。

本名はまったく違うのですが、社会現象になった野島伸司三部作ドラマ「未成年」に出てくる安西加代子に似ていて、カヨコと呼ばれるようになったことを話してくれました。

彼女はきつめの顔をしていましたが、女の子の中で一番明るく、お客さんからも一番人気がありました。彼女が店内にいるかいなかで、お店の雰囲気が変わるような存在感を持っていました。手を叩いてガハハと大きな声で笑い、よく飲んで、そして、よく酔いつぶれていました。

母親の管理が行き届いた店だったので、女の子が不用意に持ち帰られるようなことは無かったのですが、閉店後の店内でパンツ丸出しで眠るカヨコさんに自分のシャツをかけたのは二度や三度ではありません。

そして、彼女は東京出身で、それだけで山形から出たことが無かった高校生の僕には、とてもまぶしく映りました。

 

カヨコさんは起きると、時々カラオケで森田童子さんの「ぼくたちの失敗」を歌います。声を張らず、泣きもせず、淡々と歌います。

 

「 春の木漏れ日の中で 君の優しさに 埋もれていた僕は 弱虫だったんだョネ 」

 

彼女の歌は下手でしたが、それでもいつも底抜けに明るいカヨコさんが歌う、少し暗い歌には不思議な魅力がありました。客がいない店内で、母親もトサカのような前髪にタバコの煙を浴びせながら「なんか聞き入っちゃうのよね」とカヨコさんの気が済むまで歌わせていました。

 

僕は、カヨコさんから恋愛を教わりました。

当時付き合っていた僕の彼女が悲しんでいる時はその原因を、誕生日には送るべきプレゼントを、生理の辛さまで。何から何までカヨコさんに教えてもらいました。僕も、何かあればすぐにカヨコさんに相談しました。「君は優しすぎるよ」カヨコさんはいつもそう言って僕の背中を押してくれました。

これまでの人生で、自分の恋愛を相談したのは彼女だけです。

 

高校三年生。卒業後に東京に上京することが決まった僕は、それきっかけに付き合っていた彼女と別れました。

 

カヨコさんに、めちゃくちゃ怒られました。

怒られたのは、別れたことではなく、別れ際の僕の立ち振る舞いです。

僕は、自分が悪者になりたくなくて「君のことが嫌いになったわけじゃない」「このままだとお互いが辛くなる」という自分の都合のいいことばかり整然とならべ、別れたのです。感情ではなく、状況ばかりを伝えたのです。

 

そのことに、怒ったのです。

怒り、という生易しい言葉ではなく、激怒です。

女子が、田舎の高校生の、胸ぐらを掴んで、マジ切れしたのです。

サントリーオールドが並ぶ壁に僕を押し当て、カヨコさんは怒鳴るように、諭すように、言いました。

 

「本当に優しい男は、気が利くとか、味方でいてくれるとか、そんなんじゃないの。本当に優しい男は、お別れがちゃんとできる男なの。別れは、切り出す側が、悪者になるの。とことん悪者になるの。ちゃんと傷つけてあげるの。その人が、新しい一歩に、踏み出せるようにしてあげるの。淡い期待なんか抱かせちゃダメ。縛り付けちゃダメ。許してもらおうとしちゃダメ。それは、相手の優しさに甘えているだけなの。ちゃんとしたお別れができれば、それは、君の財産になるから。お願いだから、告白した時以上に、勇気を出して。弱虫にならないで。このことを、一生、忘れないで」

 

数年後、母親から聞いたのですが、カヨコさんは男を探して東京から山形まできていたのです。

カヨコさんが東京で付き合っていた男が山形出身で、男からの「君のことが嫌いになったわけじゃない、待っていてくれ」の一言を信じ、待ち続け、連絡が取れなくなり、何か当てがあるわけでもないのに、大好きな男を追って山形まで着ていたのです。

スマホも、SNSも無い時代。

東京生まれの女性が、知り合いもいない雪国でアパートを借り「いつか会えるかもしれない」という根拠なき期待を心の支えに、スナックで働いていたのです。

 

しかし、カヨコさんから逃げた男は、地元の女と結婚していました。

 

僕が東京に上京する数日前、カヨコさんは突然姿を消しました。母親にだけはあいさつをして、山形を去ったのです。

 

僕に、ちゃんとお別れすらさせてくれなかったカヨコさん。

今頃どこかで結婚しているのでしょうか。

おばさんになって、どこかのスナックで、ママにでもなって、歌っているのでしょうか。春の木漏れ日の中で、君の優しさに、埋もれていた僕は、弱虫だったんだョネ、と。

 

カヨコさん、僕は大人になりましたが、今でも胸を張れるような恋愛はしていません。

それでも、大切な人との別れの際だけは、あなたから力いっぱい、ギュッと胸ぐらを掴まれた、あの感覚を思い出し、弱虫な自分を殺しています。

そして、僕にちゃんとお別れを言ってくれる人の優しさを、ちゃんと感じれるようにもなりました。 

 

ありがとうございました。

 

おしまい

 

 

【お知らせ】

3月15日、書籍が販売されました。今回の原稿はページ数の兼ね合いで書籍には掲載されておりません。

 

年上男性の落とし方

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過去、何回かこのブログで「男を惚れさすのなんてチョロいのに、世の中の女性は何をやっているんだろう?」と言ってきました。

これからも、何度でも言います。

だって、本当にチョロいから。

それなのに、いつまでも「彼氏ができない」と嘆く女性が減らない。

そろそろ、もう一度「彼氏の作り方」について真剣に、腹を割って書こうと思います。

男と、女について。

 

今回は、気になる男性があなたよりも年上だった場合を書かせていただきます。

具体的には30代~40代の前半くらいの男性です。

 

 

まずは香り。

服装や、ヘアスタイよりも、まずは香りです。

20代の頃、セレクトショップで働いていたのですが、正社員新人研修でマネージャーに

「君の、その香りは何だ?ファーファ?ファーファって、あれか、柔軟剤か?白熊の。まだ売ってるのか?君はもしかしてシャンプーはメリットか?そんなことよりなぜ香水を使わないんだ?香りもおしゃれの一部だ。洋服を着るように、香水を使いなさい。自分の香りを見つけなさい」

とめちゃくちゃ怒られたことがあります。(後で調べたら後半はココ・シャネルか誰かの名言でした。あの野郎)

しかし、香りは非常に大切です。

男も女も、人間は嗅覚で恋をします。女性だけが持つ、すれ違ったときの香り。あの正体不明の香りは抜群の殺傷能力があります。どんな安っぽいボディタッチよりも有効です。香りで、彼の鼻孔に、肺に、内臓にボディタッチするのです。必ず身にまとってください。

香りの正体?いい香りがする女友達に「何の香り?」と聞いても「アヴェダ」「ディプティック」「テラクオーレ」など急に日本語が通じなくり、僕には分からずじまいなので、日本語が通じる、いい香りがする女性に聞いてください。

 

服装は女子アナ。一択です。

もちろん男性によって好みは変わりますが、女子アナの服装が嫌いと言う大人の男性はいません。SUPREMEにNIKEのスニーカーを履いている男性も、ダブルのライダース着ている男性も、チェケラッチョな男性も、女子アナ嫌いはいません。特に年上男性は女子アナに安心・安全を感じます。めちゃくちゃ好きな人は少ないけど、嫌いな人は絶対にいない。それが女子アナ。安パイ、女子アナ。鉄板、女子アナ。

女子アナの服装の強みは「それがベースになり、ギャップを生み出せる」ということです。例えば普段女子アナなのに、アウトドアデートにパタゴニアやノースフェイスを着るだけで男はグッとくる。たまに白シャツにライダースを着るだけでグッとくる。部屋でNIKEのパーカー着るだけでグッとくる。下着がエロいだけでいつもよりグッとくる。これらはベースに女子アナがあるからです。女子アナ、人間が数万年かけて創り出したひとつの結論、生物としての完成形なのかもしれません。

(女子アナの服装、似合わねぇんだよなぁ)という方もいます。その場合は丸の内OLです。(坊や、聞け。女子アナ似合わない人は丸の内OLも似合わないの。着たいもの着させろよ)という方は一度、無地の、生地がいいものを、自分のサイズで着てください。たまに自分のサイズ感を知らない人がいます。

上質な生地の洋服には美しいシルエットがあります。それを、自分の本当のサイズで着る。これだけで嘘みたいに良くなります。おしゃれな人はこのあたりを良く知っています。生まれ変わったような気持ちになります。そこに、細いヒールと、中身が見えない小さめのカバン。鎖骨に寄り添うような華奢なネックレス。好き。

 

髪の毛。似合う似合わないがあるので、男性がアホな顔して「ワンレンボブしか愛せない」と言っても切らないでください。全治数年の大事故になる可能性があります。信頼できる女友達や美容師にジャッジをゆだねましょう。ただ、男でも髪の毛がキレイか否かはすぐにわかります。動きがある、ツヤッツヤの髪の毛に男は弱い。「顔をかしげる仕草」がかわいいのは、ふわりと髪の毛が揺れるからです。さらりと顔にかかるからです。

 

ネイルは9割の男性は興味ありません。そのくせ、ジェルネイルが伸びてきて爪の根元に空間が開いていることを気にする男性はいます。気にしているけど言わないだけ。むかつきますよね。

 

メイク。ここ、男性はいくつになってもマヌケなので「すっぴんか否か」しか理解できません。最近はすっぴんかどうかも理解できない男性も多い。でも、モテる女性は、TPOによって複数のメイクを使い分けています。男性が気付けなくても、メイクの使い分けは男性の潜在意識にちゃんと訴えかけます。サブミリナル効果。

若い子は、赤色に注意してください。自分に似合ってない赤色を使っている子が多いの。絶対にあるはずよ、自分に似合う赤色。

 

記憶を制する者が年上男性を制します。

気になる男性の好きなもの、インプットしまくるのです。ここで「好きなもの」を聞かずに、彼のSNSや過去の発言や行動からインプットできれば完璧です。

例えば、彼と初めて二人きりの食事。以前は複数人で食事をしたことがある関係だとします。彼がハイボールを注文したら

「ハイボール好きなんですね。前にみんなで飲んだ時にもハイボールばっかり飲んでたもんね」

「うん。ハイボール好きなんだよね」(めっちゃ興味持ってくれてるやん!ラビュー!)

チョロい。

 

時間差を制する者が年上男性を制します。

先ほどの記憶のくだりと合わせ技になりますが、時間差で話を持ち出すのです。

「そういえば去年の夏でしたっけ。インスタに海の見える夕日の見えるカフェ上げてたましたよね?あの店行ってみたい」

「そういえばそんな写真あげてたっけな」(覚えてますとも!連れてくよ!ラビュー!)

チョロい。チョロすぎる。

 

男性が大事にしていることに気付いて、そのことを(前から気付いてましたよ)という体で、手放しでほめてください。

「ずっと前から思ってたんですけど、車の駐車上手ですよね。グッとくる」

「いつも革靴ピカピカですよね。お手入れしてますよね。ずっと前から思ってたんですけど、私のもやってほしい」

その人が大事にしているルーティーンや所作や自分ルール。絶対にあるはずです。

「あ、うん」とか言いながらも(やったほーい!ほめられたほーい!)ってウキウキしてますから。かわいいな、男子。 

 

ちなみに、先ほどから女性のセリフには敬語とタメ語が混ざってます。これにも年上男はグッとくる。笑えるくらいチョロい。

 

デートでは男性の話を傾聴してあげてください。

傾聴とは「聞く」と似ていますが、違います。全身で熱心に聴くのです。趣味や、映画や、仕事の話。なんでもいいんです。とにかくその男性が「熱心に話せること」を「熱心に傾聴」するのです。

AmazonPrimeで「有田と週刊プロレスと」という番組が見れるのですが、大のプロレスファンのくりぃむしちゅー有田さんがプロレスの歴史やおもしろさをゲストにプレゼンするのですが、その時の有田さん、めちゃくちゃ楽しそうです。どの番組より輝いている。これを、デートの相手にやらせてください。

男性のプレゼンに対して、あなたの質問の数だけポイントは上昇します。

「え?そこもっと詳しく教えて」

「例えばどういうこと?」

「その時、どんな気持ちだったの?」

これらの質問は話が広がりやすいです。カウンセラーやコーチングのプロが使う質問技法です。

 

カラオケデート。若い時はみんな大好きだったカラオケが30代になると好き嫌いが別れます。仕事の付き合いでしょうがなく、という人が結構います。誘う前に嫌いではないか確認してください。

カラオケ会の女子アナは下記です。

 

YUKI『JOY』

aiko『カブトムシ』

YUI『CHE.R.RY』

キロロ『長い間』

HY『366日』

宇多田ヒカル『First Love』

中島美嘉『雪の華』

絢香の『三日月』

Superfly『愛をこめて花束を』

 

これらの曲は、嫌いな人がいませんし、だいたいみんな知っている。そして「恋しちゃったんだ。たぶん気付いてないでしょ?」など何かしらのパワーワードがある曲ばかりです。相手の年齢から、その人が10代後半~20代に流行した曲をチョイスしてください。何かしら、胸がキュンと狭くなるような思い出があるはずです。あゆ、倖田來未、椎名林檎、アイドルよりも上記のほうがグッとくる男性のほうが多いです。CHARA(YEN TOWN BAND含む)、UAあたりは存在は知っていても曲を知らない男性います。名曲ぞろいなのに。

個人的にはマイリトルラバーの『Hello,Again』です。マイリトルラバーが好きな子に悪い子はいないと断言できます。何年も前ですが、会社の採用の面接官をしていた時に学生さんの履歴書に『マイリトルラバーが好き』と書いてあって「え?マジで?」と声が出ました。それだけで採用したくなりました。元気かな?あの学生さん。きっと今頃、優しい男と結婚して幸せな家庭を築いているはず。かわいい子供もいる。二人いる。賢いゴールデンレトリバーもいる。絶対いる。だってマイリトルラバーが好きって書いてあったもん。

 

プライドの高い年上の男性に対して、触れてはいけない三大元カレタブーがあります。

 

まずは元カレのステータスです。

たとえそれが事実だとしても「元カレは経営者」や「元カレはスポーツ選手」ということを自分から言わないでほしいのです。年上の男性ってやつにはチンケなプライドがあって「どうせ俺なんか経営者でもスポーツ選手でもないやいやい」と卑屈になってしまいます。自分から聞いてくるくせに。

 

二つ目は、元カレの性癖です。

僕たち男性は独占欲の塊であり、女性よりも恋人の浮気を許すことができないと言われております。なので、元カレとどんなプレイをしたのかを聞かされると、まるで寝取られたような気持ちになってしまいます。これも自分から聞いてくるくせに。性癖の開示はウソを織り交ぜながら。ご利用は計画的に。

 

三つめは元カレの悪口です。

これを言う女性が一番多いです。あなたの元カレがどんな悪者で、あなたを傷つけてきたとしても、それを自分から言わないでほしいのです。ろくでなしと付き合っていたら、その後付き合う方が評価が上がりそうな気もするんですけど、やっぱりいい恋愛をしておいてほしいと思います。ちゃんとした人と、ちゃんと付き合って、ちゃんと別れてきてほしいなという願望があるのです。それに、悪口を言いながら美しくいれる女性はいません。

 

「お前ら男たちだって元カノの自慢や悪口とか言うじゃねえかよ。こっちだって元カノは料理上手なのかな、巨乳だったのかな、長澤まさみと似てたらどうしよう、とか少しは気にしてんだぞ」と言われたら本当におっしゃるとおりです。そこについてはジャンピング土下座するしかありません。

男性があなたの過去について聞くのは「あなた史上、最初になりたい、最高になりたい」という欲が、そうさせます。ある意味、自傷行為に似た、歪んだ愛情表現なのです。

だから、元カレのことで男性が勝手に落ち込んでいたら、全力で「あなたが一番、あなたが最強、あなたが最高、あなたがブラボー」とを伝えてください。男ってやつは本当にもれなく単純な生き物なので、それだけでコロッと回復したりしますから。

そういうふうにできてますから。

 

そして、最後に一番大事なことを。

ここまで書いてきたことを、必死にやらないでください。

恋愛や婚活に必死な女子はあんまりかわいくありません。一所懸命な女子はかわいいけど、必死はかわいくありません。似ているようで、違います。

一所懸命、とは?

 

愛情を伝えることです。ひたむきに、素直に、愛情を伝えるのです。これは決してきれいごとではありません。

本末転倒になりますが、大人の男性には小手先の恋愛ハウツーなんかよりも、ただひたすら、愛情を伝えること。これに一番弱い。

 

年上男性には色々なタイプの男性がいます。

 

過去に恋愛で深手を負い、トラウマを抱えたまま生きる落ち武者。

趣味や仕事に生きてしまった恋愛童貞。

独身生活を謳歌しすぎたゆでガエル。

女遊びを繰り返した「真実の愛」という名の迷路の遭難者。

年上がゆえ、恥をかくのを死ぬほど恐れているチキン。

バツイチ、マザコン、ED、童貞。

たった一人の愛した女性との死別を経験している男性もいます。

 

しゃくしゃく余裕で暮らしているように見えて、みんな笑えないエピソードを抱えています。何かに臆病になっています。

足がすくんで、一歩踏み出せない男性が大勢います。

それは「草食系」なんて言葉では一括りにできないものです。

 

彼らの呪いを解くのは、あなたの愛情です。

あなたが素直な愛情を精一杯伝えることで、教えてあげてください。

 

YUKIがJOYで歌ったように。

誰かを愛することなんて、本当はとても簡単だ、ということを。

 

これで、気になる年上男性は落とせるはずです。

恋愛結婚不適合者の烙印を押され、十字架を背負いながら生きる36歳独身バツ無し彼女無しの僕が言うんだから、まちがいありませんから。

 

そういうふうにできてますから。

 

 

ありがとうございました

おしまい

 

【お知らせ】

今回のブログは本日3月15日に発売された書籍「ハッピーエンドを前提として」でボツになった原稿を無料公開しております。

ボツ理由:年上の男性の落し方は他にめちゃくちゃいい原稿があるので、そっち採用します。そもそも、締め切りにも間に合ってないし。あと、何度言っても著作権でNGのJ-POPの歌詞引用するし。あと、カラオケのマイリトルラバーのくだりが長い。余談ですが私は研ナオコの『夏をあきらめて』が好きです。以上。(編集者)

 

編集者、夏をあきらめた理由が気になります。

 

彼氏がいても、いなくても、結婚してても、していなくても、一所懸命生きるすべての女性のための本です販売ページのリンクの下にもくじと簡単な説明も貼り付けます。

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税込み1512円と決して安くはない価格ですが、ボリューム満点の256ページ(多くの本は200ページ前後が多い)に文字をぎゅうぎゅうに押し込めました。Twitter発の本によく見られる「文字が少ない余白の美しさ」は求めず、とにかく一行でも多くの文章を押し込むことに特化しました。本の紹介は下記より

www.zentei-happy-end.com

 何卒よろしくお願い申し上げます。